フィリピン女に300万奪われた馬鹿な男の日記

フィリピン女性に騙されて全貯金を失ったバカな男の日記です。

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記・最終回

松本マリサと別れ、松本マリサに呼び出され
スマホばかりをいじっている奴に切れて
本当に逢わなくなってから僕の生活は激変した。

 

まずは嫁との離婚。

 

あれから本当の家に帰り
家族とまた暮らすようになったのだが
汚部屋・汚料理なのは全く変わらず。

 

更に酷くなったのは僕だけではなく
子供たちにもご飯を作らなくなった事だ。

 

その子供たちも結局
「邪魔だ!」
と言って追い出されるようになり
居場所がなくなった僕は嫁に離婚を申し立て
無事に?離婚成立となった。

 

そして嫁と別れてから数年後、彼女が出来た。

 

今の彼女は元嫁と違って
怒鳴る事もなく、掃除・洗濯・料理も出来て
僕の身の回りの世話を良くしてくれる。

 

僕は彼女の笑顔が大好きで
ニコッと笑う顔を見ていると、とても幸せで
そんな彼女と凄く幸せな日々を過ごしていた。

 

がっっ!

 

 

ある日、二人でネットをしていると

彼女が僕の写真を発見してしまったのだ・・・

 

その写真とは・・・

 

松本マリサとフィリピンパブの仲間たちに
僕が泥酔していた時に撮られたであろう
とってもとっても恥ずかしい写真!

 

 

しかも世界発信のフェイスブック・・・

 

しかもしかも!!

 

その写真の数々を松本マリサだけではなく
その仲間たちにもフェイスブックに載せられていたのだ!

 

 

今まで・・・

 

とても穏やかな彼女だった。
僕にとっては、とても優しくて
いつもニコニコとしている子だった。

 

ところが、その写真を発見して数分後・・・

 

まるでゴジラが火を噴いて
都市を壊滅させるシーンを彷彿させるような
怒り顔の彼女・・・

 

 

そして彼女は

 

「こんな写真が載っている人とは結婚できない。
 しかももし年頃の娘さんたちが発見したらどうするの!?
 この写真、消すんか!?消さないんか!?どっちやっっ!?」

 

 

僕は彼女の怒りようにガタガタと震えながら
(大袈裟ではなく本当に震えが止まらなかった)

「消します・・・」

と消え入るような声で言うと彼女は

「その女と話させな・・・」

と言ってきた。

 

彼女は色々なところに電話をしたり
色々な調べものをしたりしていた。

 

数日後。

 

「電話して」

 

 

と言って僕にスマホを差し出した。

 

僕は松本マリサに電話をすると
すぐに奴が出た。

 

すると彼女が僕の電話を奪い取り

 

「おい、クソ女。てめぇ何、人の男の写真を無駄に載せてんだよ!」

 

 

と舌をマキマキさせながら言っていた。

続けて

 

「おい、クソ女。てめぇ何嘘ついてんだよ!
 お前「宝塚のダンサー」とか言ってたけど
 日本人だって入るの大変なのに、てめぇが入れんのかよ。
 
 それから旦那にレイプされただって?
 てめぇの旦那の素性を調べたぞ。
 てめぇの旦那は世田谷区の○○に住んでるだろう。
 そこにレイプされたとか言って出来た子が
 住んでんじゃね~かよ!!
 
 それから家が壊れただの強盗が入っただの全部嘘だろ?
 てめぇがどんな人間か?全部わかってんだよ!
 
 おい、クソ女。
 そもそもお前、年齢が50過ぎで子供五人もいるじゃねーかよ!
 
 嘘をついてまで人から金とんなやっっっ!!
 300万返せや!!
 返せなかったら海に沈めんぞ!!!」

 

 

なんと彼女は短時間で色々な方面から
松本マリサの情報を調べ集めたのだ!

 

彼女にどんなルートがあるのだろう・・・

 

 

それも凄いなと思ったのだか
彼女が話している姿を見ながら

 

「あぁ・・・きっと学生の頃はこうして喧嘩上等だったのだろう」

 

 

と変に感心してしまった。

 

彼女と松本マリサのやり取りをスピーカーにして
電話していたのだが松本マリサはこう言ったのだ。


「なおきちも私に嘘ついたよ!なおきち奥さんに愛ないって言ったよ!」

 

 

どうも松本マリサは彼女と嫁を勘違いしてるようで
彼女が嫁だと思ったらしいのだが・・・

 

こいつ俺を売りやがった!!

 

 

しかも
「なおきちも!」
だと!?

 

 

松本マリサは自分が嘘をついている事を認めたのだ!
だから「なおきち『も』」と言ったのだ!

 

 

その後、彼女は松本マリサが黙ってしまうほど
怖~い怖~~~い・・・言葉を発していた。


僕は相変わらず横でガタガタと震えていた。

 

そして何と松本マリサは写真を消したのだ!

 

 

ところが松本マリサの仲間たちの一人が
なかなか写真を消さず
弁護士をつけてようやく写真を消してくれたのだ・・・


その時の事は以前のブログの記事に書いてあります。

https://philippinadaikirai.hatenablog.com/entry/2018/09/02/223650

 


フィリピン人でも日本に来て
ちゃんと働いている人もいると思う。

 

けれど松本マリサたちのように
嘘をついてお金を騙す人がほとんどだと聞いた。

 

こんな事をネットで見た事がある。

 

フィリピン人の女性は日本の国籍が欲しいから
日本人と結婚して子供を作ったあと
子供と自分がフィリピンに帰ってしまい
養育費+生活費だけを仕送りさせるということ。

 

 

「定年したら一緒に暮らしましょう」

 

と言われて定年退職した後
フィリピンで一緒に暮らしても
数か月後には殺されてしまったということ。

 

 

しかも殺すように頼んだのは自分が愛して
ちゃんと仕送りして受け取っていた相手。
つまりフィリピン人妻だということ。

 

 

フィリピン人は日本人と結婚するという気持ちなんて
全くなくて
本当は現地にちゃんと旦那がいるということ。

 

 

日本人からはお金を盗るだけとって
あとはサヨナラしか待っていないという事。

 

 

お金を盗るためなら
何でも嘘をつくという事。

 

 

実際に松本マリサの言っていた事が
全て嘘だったことが松本マリサと別れてから知った。

 

騙した松本マリサも悪いけれど
騙されてホイホイとお金を出した自分が一番悪く
一番情けないと思う。

 

まさに

「自業自得」

 

 

彼女が

 

「人を簡単に信用するな!結婚しても信用するなっ!
 その人を信用したいのなら時間をかけてじっくりと見極めろ!」

 

 

と言った。

 

未だに松本マリサのフェイスブック
僕関係の写真が載せられて
それを今の彼女が処分するような形になっている。

 

彼女が言うには

「1年で300万も出した日本人は

 

 なおきちしかいなかったんじゃない?
 だからこうやって嫌がらせしてくるんだと思うよ」

 

らしい。

 

この話は今日で終わります。

 

でも、もしかしたら他にも僕が泥酔している時の写真が
まだまだ出てくるかもしれないです。

 

その時にはまた彼女が直接対決してくれるらしいですが
いつかこんな僕に呆れ返って
僕の前から去っていくかもしれません・・・

 

フィリピン人と付き合っている皆様!

 

 

その彼女は

 

「家が洪水に!」
「家に泥棒が!」
「子供の学費が!」
「家族が病気に!」

 

 

と言ってませんか?

 

本当に大事な時なら
フィリピンに帰ると思うんです。

 

だって家族が一番大切なのだから。

 

 

もし僕と同じように言われてたのなら
すぐに「怪しい」と思ってください。

 

僕がこんなブログを書いたのは
僕みたいに日本人が奴ら・特にフィリピン人の女に
鴨にされたくないから!騙されたくないから書いています。

 

「僕の彼女はそんな事ない」

 

 

と思われても、一度深呼吸をして
誰かに相談して冷静に相手を見てくださいね。

 

そしてお金を要求してきたら
絶対に払わないでください。

 

彼女曰く

「好きな相手にお金を要求するなんてないから!」

 

らしいです。

 

なので、どうかどうか気を付けてください。

 

ここに書いてあったお話は
本当にあったお話です。

 

 

これで、このブログは終わりです。
今まで読んでくださって本当にありがとうございました。

 


なおきち


 

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記②バカな僕編

「久しぶり、逢わない?」

 

 

松本マリサから電話が来た僕は
何と逢いに行ってしまったのだ!

 

読書の皆様!

 

 

決して僕は松本マリサに未練があって
逢いに行ったワケではないです!!

 

 

松本マリサから電話があって
久しぶりに声を聴いても
何の気持ちもトキメキもなかった。

 

嫌いとか好きとかを通り越してて

「どうでもいい」

 

という気持ちだった。

 

なので逢いに行ったのは
「どうでもいい奴」
みたいな感じで逢いに行ったのだった。

 

本当に軽~~い気持ちで逢いに行ってしまった。

 

そんな自分を殺してやりたい・・・

 


待ち合わせた場所は喫茶店

 

久しぶりに松本マリサを見たけれど
特に何の感情もなく
普通に会話をして普通にその場で別れた。

 

次に松本マリサから電話があったのは
1~2ヶ月後ぐらいだった。

 

「元気?飲みに行かない?」

 

 

僕はまた軽い気持ちで待ち合わせの場所に行った。

 

またまた松本マリサにときめく事なく
二人でビールを飲み始めた。

 

すると松本マリサは
飲み始めるなり、いきなりスマホをいじり出した。

 

僕たちが付き合ってる頃。

松本マリサはスマホをずっといじっていた。

 

付き合い始めの頃もスマホをいじっていたけど
それでも僕の話を聞いてくれて
ちゃんと返事もしてくれていた。

 

ところがスマホをいじる時間が長くなっていき
僕が会話をしたくても
スキンシップをはかりたくても
奴はいつもスマホをずっといじっていた。

 

そんな松本マリサでもスマホをいじらない時があった。

それは僕に

「なおきち!お金どうにかしてよ!」

 

という時だけ。

 

トラウマなのか?

 

僕はスマホをいじっている時の松本マリサの姿が大嫌いだった。
 

 

何かを期待して行ったワケではない。
松本マリサと寄りを戻すとか
そんな気持ちは微塵もない。

 

 

ただ

 

「こいつは全く変わらない!」

 

 

そんな気持ちが僕の中でフツフツと怒りに変わっていき
ついにその気持ちが行動に出たのだ。

 

僕は座っていた椅子を思いっきりガタンッッ!と
音を鳴らして立ち上がった。

 

松本マリサはその音にビックリして
立っている僕を見上げた。

 

僕はそんな松本マリサに向かって

「ふざけるな!! いい加減にしろよ!#$%&!!!!」

 

言葉にならない言葉を叫んで、最後に


「もう連絡してくんなよ!」

 

 

と言った。

 

最初はポカン・・としていた松本マリサだったが
僕が鞄を取って奴の方を見ると
もうスマホをいじっていた。

 

こいつは何の為に僕を呼んだんだ?
何で「一緒に飲もう」と言ったんだ?

 

そもそも飲み始めてからすぐにスマホをいじるなんて
僕の事を馬鹿にしているというか
完全に僕が松本マリサに気持ちがあると思われてるじゃないか!

 

だからあんなふざけた態度を取りやがったんだ!

 

 

また僕がATMになるのだろうと思い
僕の事を呼んだんだろう。

 

きっと最後に手切れ金で振り込んだ30万が
松本マリサにとっては手切れ金ではなく

「お小遣い」

 

としてとったのだろう・・・

 

僕が間違った行動をとったから

「なおきちは、まだ私に気があるのね」

 

そう思ったのだろう。

 

だから僕を呼び出したのだろう・・・

 

僕は松本マリサにとって
本当に良い鴨だったのだ!

 

 

そして僕が待ち合わせの場所にノコノコと現れた姿を見て
まさに

「カモがネギを背負って来た。」

 

だったのだろう・・・

 

本当に本当に僕はバカだった・・・

 

でも・・・

 

ムカつくんだよ!!!
死んでほしい。!
出来ることなら殺したいっっ!!

 

 

その後、僕たちは本当に逢うことはなくなったのだか
数年後、とんでもない写真が今の彼女に発掘されて
とんでもない事になるのだった・・・

 

つづく


 

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記①バカな僕編

松本マリサに「お別れ宣言」をした
次の日の朝。

 

その日はとても寒い朝だった。

 

出ていく準備をして部屋を出ると
リビングに松本マリサが座っていた。

 

たぶん朝帰りをしてきて
そのままリビングにいたんだろう。

 

靴を履くまで何も会話を交わさない状態で
淡々と出かける支度をしていた。

 

玄関で靴を履き一呼吸おいて
松本マリサの方を向き

 

「ずっとずっと金・金だったよな。
 しかも家族の事ばかり金を出させたよな。
 もう僕にはお金なんてないし、お前とは無理だから。」

 

 

そう言うと、松本マリサは

「ふ~ん」とか「はぁ~」
とかそんな返事しかしなかった。

 

僕は
「面倒くさいな・・・さっさと出よう」
そう思い

 

「もう終わりだから。
 さよなら」

 

 

そう言うと松本マリサは

「わかりました~」

という人を馬鹿にしたような返事をしてきた。

 

僕はもう何も言わず、そのまま玄関の扉を閉め
駅へと歩き始めた。

 

朝6時ぐらいだったので
ちょうど陽が昇り始めていて
光が周りを照らしてキラキラとしていた。

 

寒かったせいか空気がひんやりとしていて
とても気持ち良かった。

 

「さぁ・・今までの事を忘れて1から出直すんだ!」

 

 

空気が冷たいせいか?背中もシャキッとしてきて
気持ちが凛としてきて
僕は新たな気持ちとともに、一歩一歩歩き始めた。

 

その日は仕事を終えて帰る時も
何も寂しくなく、スッキリとした気持ちで
電車に乗って自分の本当の家へと帰った。

 

が・・・

 

ここで僕はとんでもない事をしてしまうのだ。

 

家に帰る途中、銀行に寄ってある事をしてしまった。

 

友達曰く

「一度死んで来い」

 

と言われた行動をしてしまったのだ。

 

僕は自分の人生を一からやり直したかったから
自分の口座に残っていた僅かなお金を
松本マリサに「手切れ金」として振り込んでしまったのだ・・・

 

しかも金額は30万円・・

 

 

僕は僕自身の人生を一からやり直すつもりで
「手切れ金」として30万円振り込んだが
松本マリサからしたら自分の口座に
僕から振り込まれていたからビックリしたのだろう。

 

そして数か月後。

 

「久しぶり。逢わない?」

 

 

そう松本マリサから電話があったのだった・・・

 

つづく


 

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記④松本マリサに包丁向けられて編

松本マリサから包丁を向けられ

「殺す!殺す!」

 

事件から一週間ほど時間が過ぎた。

 

その間、僕は相変わらず荷物をちょこちょこと
自宅や職場に移動させていた。

 

松本マリサはというと
僕とは会話をする事なく
相変わらず夜になるといなくなり
いつの間にか帰ってきて
僕が仕事に行く時は寝ているという状態だった。

 

松本マリサとの距離がどんどん出来てきて
僕は松本マリサをもはや恋愛対象として見られるワケもなく

「物欲が強い外国のオバサン」

 

としか見られなくなってきた。

 

そうすると色々と冷静に見られるようになってきたのだ。

 

あんなに

 

「お金が必要!フィリピンの家族困ってる!
 なおきち、どうにかしてよ!」

 

 

と泣きついているくせにタバコは必ずと言っていいほど
一日一箱は吸っていた。

 

しかも奴はネイルやヘアサロンなどに行ってるようで
綺麗にカールされた髪の毛や
家には無い色のマニキュアを五本の指
それぞれ違う色で塗ってある。

しかも足の指まで綺麗に塗ってやがる!

 

バッグもブランド物がちょこちょことあったり
貴金属もあって必ず何かしらをつけている。

 

金が無いなら無いなりに生活すればいいものを
松本マリサときたら自分にはきちんと投資してやがる!

 

こうなると、もう「嫌い」に近い感情になってきて・・
いや、もう嫌いだったのかもしれない。

 

松本マリサの一つ一つの行動にイラつくようになってきた。

 

タバコを吹かす仕草や音。
食器の置き方や髪の毛をいじってる姿。
スマホを必死になっていじっている姿を見ていると

「あ~!もう早く出て行かないと!荷物早くまとめて出て行かないと!」

 

とイラついてイラついてどうしようもないのだ。

 

そんな気持ちで過ごしている中
またまた「金」の要求をしてきたのだ!

 

 

僕が仕事から帰ってくると
電話を真剣にしている松本マリサの姿があった。

 

「あ・・・この姿には見覚えがある!」

 

 

そう思い危険を感じた僕は家を出ようとした。
すると松本マリサは僕の姿を見つけるなり
凄い勢いで僕の前にやってきて

 

「なおきち、イトコの学費がないよ!
 お金30万必要ね。
 なおきち、どうにかしてよ!!」

 

 

そう言ってきた。

 

言われた瞬間、僕の中で何かがはじけた。

 

そして

 

「お前ろくに仕事もしてないくせに何が30万だ!
 しかもイトコの学費だと!?
 お前が働いてどうにかしろよ!」

 

 

そう言った後はもう何を言ったのか覚えていない。

 

僕はかなり怒り狂ってたらしく
凄い勢いで怒鳴っていたらしい。


その姿を見て初めて松本マリサが逃げたのだ。

 

 

そのあとの会話・・・というか
僕の言葉はハッキリと覚えている。

 

逃げて行く松本マリサの背中に向かって

 

「もうお前とはおしまいだ!
 明日出ていくからな!
 金・金ばかりのお前なんか大嫌いだ!」

 

松本マリサに投げた言葉だった。

 

 

怒鳴った夜、松本マリサはもちろん家に帰ってこなかった。

 

僕は怒りのあまり、いつもなら

一本しか飲まないビールを二本飲んだ。

 

飲みながら

 

「もう奴とはダメだ。
 本当の家に帰ろう。明日帰ろう!
 たとえ自分の居場所がなかったとしても
 金・金・金と言われる生活よりも何百倍もマシだっ!
 だいたい何で俺が奴のために

 食事まで我慢しなくちゃならないんだ!!??」

 

 

帰る決心をした僕は酔いつぶれて寝てしまい
次の日の朝を迎えた。

 

つづく


 

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記③松本マリサに包丁向けられて編

松本マリサが包丁を向けてきて

「殺す!殺す!」

 

と包丁を振りかざしてきたけれど
僕はもう諦めた状態だった。

 

何だかもうバカらしくなって・・・

 

髪を振り乱して
今にも噛みつきそうなくらい
大きな口を開けて「殺す・殺す」と。

 

何だ?
この山姥みたいな女は?

 

 

僕は一体、この女の何処が良くて付き合ってたんだ?
そもそもこいつは僕の何処が良くて付き合ったんだ?

 

あぁ、そうか。
僕はこいつにとって「ATM」なんだっけ。

 

そして僕はこんな山姥みたいな女に殺されるのか・・・

 

 

そう思ったら何処かで

「殺されたくない!」

 

 

という気持ちが出てきたらしく
自分の身体が勝手に逃げ始めた。

 

僕が逃げて行くのを見て
松本マリサは怒り狂ったらしく

 

「殺す!絶対殺してやる!」

 

 

と言って更に追いかけてきた。

 

テーブルを挟んでグルグルと回る僕たち。

 

周りから見たらギャグのようだけど
松本マリサの目は血走っていて
ふぅふぅ言いながらも
「殺す・・・殺す・・・」
と言っている。

 

しかも片手で持っていた包丁を
両手で持ち始めていた。

 

 

たぶん全身の力をかけて
僕を刺すつもりなのだろう。

 

そんな状態で包丁が当たったら
僕が絶命しても刺し続けるだろう。

 

松本マリサの気が済んで僕が絶命しているのを見たら
僕の死体を仲間たちに頼んで何処かに処分するのだろう。

 

僕の人生もここまでなんだろうな・・・

 

 

そんな事を考えながら逃げていた。

 

するとそこへ息子がちょうど帰ってきた。

 

僕たちの姿を見て特にビックリするわけでもなく
松本マリサの背後に回って

「やめときなよ」

 

そう言って、すっと包丁を取り上げた。

 

松本マリサは肩で息をしながら
僕を睨んでいたが、やがて僕に向かって
物を投げ始め、色々なものを破壊して
外に出て行ってしまった。

 

暫くは、ぼーっと立ち尽くしていたが
松本マリサが出て行った安心感からか
その場にへたり込んでしまった。

 

やっと落ち着いて周りを見ると
物が散乱していて、まるで嵐が去ったような感じだった。

 

散乱している物を片付けながら

 

「何をやっているんだろう・・・
 何をやっているんたろう・・・」

 

 

自分が情けなくて溜息しか出てこなかった。

 

もう早く!一刻も早く別れないと
今度は本当に殺される!

 

この日を境に会話はほとんどなくなり
松本マリサも帰ってこない日が多くなり
僕は荷物をまとめ別れる準備をし始めた。

 

つづく


 

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記②松本マリサに包丁向けられて編

あれから一週間に一度は本当の家に帰っていた。

 

気を使って一番安い発泡酒を飲むことなく
冷蔵庫を見ればかならず食べ物が入っていた。

 

松本マリサの家にいた時は
ひとつ98円のカップソバをまとめて買って
それを食べていた。

 

あの当時は知らなかったけど
松本マリサは僕が98円のカップソバを食べている時
ボーリング場で遊び、デニーズなどのファミレスで
2000円の食べ物を食べていた。

 

やはりその当時は知らなかったのだけど
僕が1000円カットで髪の毛を切っている時
松本マリサは30000近く髪の毛代がかかっていた。
カラーリングや矯正をしたりしていたらしい。

 

ネイルも派手にやっていたらしい。

 

自分のメンテだけで五万円はかかっていたらしい。

 

僕のお金は奴の化粧代・美容代・食事代

フィリピンの家族代と変わっていた。

 

それでも金がなくなると僕に

「お金ないよ!お金どうにかしてよ!」

 

と言ってきた。

 

僕が本当のに帰るのを知られた時は

「帰らないでよ!帰って奥さんにお金出すでしょ!?」

 

と鬼の形相で迫ってきた。

 

こいつは何で金・金・金なんだ・・・
きっとこいつには一億払っても
全て使い切って、また「金・金」と言い出すだろう・・・

 

もう僕は松本マリサにお金を絶対に出さない!
そう決めていた。

 

だから松本マリサが

「お金どうにかしてよ!」

 

と言ってきても首を縦に振らず

 


それどころか

「自分でどうにかしろよ。いい加減にしろよ!」

 

と言い返した。

 

 

 

ある日の事。

土曜日だったと思う。

 

その日は仕事が半日で終わって
松本マリサの家に帰ってきた。

 

帰ったとたん、松本マリサは

 

「お金ないよ!フィリピンの家族困ってる!
 どうにかしてよ!」

 

 

と言ってきた。

 

僕は頭にきて

 

「また金の話かよ。

 

 本当に金・金なんだな・・・

 自分の家の事すら大変なのに
 お前の家をどうにかする事できないだろう!
 そもそも「お金どうにかしてよ!」というなら
 自分で働いてどうにかしろよ!」

 

 

 

そう言ったとたん、松本マリサは無言で急に立ち上がり
キッチンの方に向かった。

 

何を持ってくるのだろう・・・そう思った瞬間
松本マリサは包丁を包丁入れから取り出し

 

「いい加減にしてよ!!お前なんか殺してやるっっ!」

 

 

そう言いながら包丁を上に上げて
僕に襲いかかってきたのだ!

 

テーブルを挟んで僕、そして鼻息を荒くした奴が立ってる。

 

僕は何とか刺されないよう
テーブルを中心にグルグルと回るよう逃げた。

 

でも松本マリサは本気だったのだろう。

包丁を振りかざし、時には振り回し
髪の毛を振り乱しながら

 

「殺す!殺す!」

 

 

と僕を追っかけてきたのだ!

 

 

松本マリサの目はかなり座っていて
きっと刺されたら僕が息絶えるまで
刺すつもりなのだろう。

 

そんな勢いで立っていた。

 

絶体絶命の僕。
やる気まんまんの松本マリサ。

 

この時、急に何だかバカらしくなってしまった。

 

だってお金を出さないだけで殺されるなんて(笑)

これが金の切れ目が縁の切れ目というものなんだな(笑)

 

「もうどうなっていいや・・・こんな人生もう嫌だ」

 

そう思って逃げるのを諦めてしまった。

 

逃げるのを諦めた瞬間

松本マリサは僕に包丁を振り下ろしてきた。


つづく


 

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記①松本マリサに包丁向けられて編

松本マリサと出会い、一緒に暮らし
色々な事があり
もう10ヶ月過ぎようとしていた。

 

季節は秋から冬へと移ろうとしていた。

 

松本マリサと出会った頃は
自分の頭の中もお花畑になっていたように
日本も春へと向かって色とりどりな
皆がウキウキするような世界だった。

 

でも今は・・・

 

あれから松本マリサは職安に行こうともせず
夜は「ベビーシッター」の仕事へ行き
何かあると「金・金・金」と僕に言ってきた。

 

 

僕はもう本当に出せるお金がなかったので

「もう無理、ノーマネー!」

 

と言ったけれど
それでも最低一週間は言い続けてきた。

 

「なおきち!どうにかしてよ!

 お金どうにかしてよ!

 五千円でもいいからどうにかしてよ!」

 

 

 

それでもお金を出せない僕に
松本マリサはだんだんイラついてきたらしく
仕事から帰ってきた僕に声もかけずに
出かける事が多くなってきた。

 

自分の家ではないのに
まるで留守番をしているかのようになってきて
一人でいる夜が当たり前になってきた。

 

そんな時、僕は近くのコンビニに行って
一番安い発泡酒を一本だけ買い
その発泡酒をコンビニから家まで
歩きながら飲んで帰った。

 

飲みながら歩いていると
近所から生活音や匂いがしてきていた。

 

あぁ、ここのうちは今日は何か煮物をつくっているんだな・・・
あぁ、ここの家の子は笛の練習をしているんだな・・・

 

涼しい季節だったので窓を開けている家も多く
楽しそうな夕餉の時間が
窓から漏れる優しい灯りが物語っていた。

 

その空気を僕はぼんやりと感じながら
空しさとともに歩いていた。

 

何も悩みなさげに幸せそうに笑っている家族。
その向こう側にいる僕。

 

大きな隔たりを感じる・・・

 

昔はこんな光景が僕の目の前に広がっていた。

 

いつからだろう・・・
僕の嫁がいつもヒステリックに怒鳴るのは。

 

いつからだろう・・・
娘たちから舌打ちをされ邪魔者扱いされるようになったのは。

 

いつからだろう・・・
今度こそ幸せに・・・そう思って愛した人は
お金の事しか要求ばかりで
僕との幸せを考えてくれなくなったのは・・・

 

そういえば・・・
松本マリサは僕の目を見て
「I LOVE YOU」
なんて言った事なかったっけ。

 

電話でしか言った事なかったっけ。

 

でもきっとそれは電話の向こう側にいる
僕に対して言っているのではなく
違う誰かに言ってたんだろうな・・・

 

意図もせずにいきなり
「I LOVE YOU」
と言ってきたのは、きっとそういう状況だったんだろうな・・・

 

最初にお金を要求された時から
ちゃんと疑えば良かったんだ。

 

ちゃんと借用書か何かを書かせて
きちんとしておけば良かったんだ。

 

本当は僕の事なんか愛してるんではなく
僕のお金を愛してたんだろうな・・・

 

旦那にレイプされたなんて言ってたけど
それも全部嘘だったんだろうな・・・

 

「どうしてこうなっちゃったんだろう・・・」

 

 

もう味もしないビールを無理矢理流し込み
誰も待っていない家の扉を開けて入る。

 

とても惨めな生活だった。

 

お金もなく誰も迎えてくれる人もいない・・・

 

お金がない生活は本当に惨めだ。
毎日財布を見て、食べられるものを決めて
1円でもケチる生活は本当に惨めだ。

 

それに誰も迎えてくれない家なんて
もう嫌だ・・・

 

嫁と娘との生活はギスギスした生活だけど
まだそちらの生活の方が幸せな気がしてきた。

 

「・・・自分の本当の家に帰ろう・・・」

 

 

僕はこの日から松本マリサの家にあった荷物を
少しずつ移動して
本当の自分の家に一週間に一度は帰るようになってきた。

 

最初は
「あらお客さんがいるわ」
と嫌味を嫁に言われてたが
そのうち言わなくなってきて

 

こちらの方が居心地が良くなってきた。

 

自由に食べられるものはあるし

「金・金」と言われることもないし。

 

もうこの生活に戻ろう・・・

 

そんな時に事件は起きてしまった。


つづく