フィリピン女に300万奪われた馬鹿な男の日記

フィリピン女性に騙されて全貯金を失ったバカな男の日記です。

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記⑩詐取編

フィリピンに来てから僕は
松本マリサと二人っきりになる事がなかった。

 

しかも一緒に寝る事も出来なかった。

 

ずっと帰る事だけを考えていた
帰りたくて帰りたくて仕方なかった。

 

やっと帰る前日になって
「日本に帰ってから自分の好きな事をしよう」
それだけを楽しみにし時間を過ごした。

 

最後の夜、松本マリサが
「みんなで飲みに行きましょうよ」
そう言ってきた。

 

僕はもうお金がなかったので
「もう金はないから」
と言ったら
「何でよ?どうにかしてよ!」
と言ってきた。

 

それでもないことを伝えると
渋々承諾して僕をある店に連れて行った。

 

そこは地元のBARだったのだか店内に入ると・・・

 

全く何も見えないのだ!

 

 

何も見えない?と思われるかもしれないが
本当に何も見えないくらい
真っ暗なのだ!


手元も見えないくらい真っ暗・・・

ただ人の声だけがしていた。
ヒソヒソと話す声や音楽が静かに流れていた。

 

僕はだんだん怖くなってきた。

 

「もし・・・何か薬とか悪いことをしているのなら・・・」

 

そう思うと何とも言えない恐怖に襲われた。

 

松本マリサに「帰りたい!」と言おうとしても
松本マリサは僕の傍に全く来てくれず
それどころか一緒に来た男性と仲良く話していた。

(あとになってわかった事だが
 フィリピンにいた松本マリサの旦那だったらしい。
 でもこの話はまたあとで)

 

僕は凄く焦って、どうしても帰りたくなって
松本マリサがやっと僕の所に来た時
ついこの言葉を言ってしまった。

 

「僕がここのお金を全部払うから帰ろうよ!」

 

 

松本マリサは
「わかったわ」
そう言ってやっとその場所から解放してくれた。

 

松本マリサの家に帰ると
また酒盛り・・・

 

もう自分がどうしてここに来たのか?
わからなかった。

 

そういえば・・・

 

松本マリサの家族の所には来たけど
僕の事をちゃんと紹介してくれてなかった・・・

 

名前すらも言ってくれなかった。

 

僕は・・・

 

 

帰国する当日。

 

松本マリサは日本にいる友達へのお土産を買いに走りまくり
僕はというと工事中の暑い空港の中で
一人ぽつんといた。

 

凄く寂しかった・・・

 

松本マリサが隣にいない寂しさではなく

 

「一体自分は何なんだろう」

という寂しさ。
そして空しさ。

 

結局フィリピンにいる間
使ったお金は20万~30万だった。

 

松本マリサに使ったお金は3ヶ月も経たないうちに
100万使ってしまった。

 

嫁や娘には邪魔にされ
恋人だと思っていた松本マリサには金づるのような扱いで・・・

 

きっと松本マリサから見た僕は
コンビニなどにある「ATM」だったのだろう。

 

帰りの飛行機の中で

「松本マリサと別れよう。もうこれ以上は一緒にいれない」

そう考えていた。

 

そればっかり考えていた。

 

帰宅後、嫁の所に帰る事も出来ず
早く松本マリサの所から出たい僕は
家探しをしていた。

 

そんな時、僕は松本マリサから
地獄に突き落とされる言葉を言われたのだ。

 

「なおきち、私、生理がない」

 

 

つづく