フィリピン女に300万奪われた馬鹿な男の日記

フィリピン女性に騙されて全貯金を失ったバカな男の日記です。

フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記①松本マリサに包丁向けられて編

松本マリサと出会い、一緒に暮らし
色々な事があり
もう10ヶ月過ぎようとしていた。

 

季節は秋から冬へと移ろうとしていた。

 

松本マリサと出会った頃は
自分の頭の中もお花畑になっていたように
日本も春へと向かって色とりどりな
皆がウキウキするような世界だった。

 

でも今は・・・

 

あれから松本マリサは職安に行こうともせず
夜は「ベビーシッター」の仕事へ行き
何かあると「金・金・金」と僕に言ってきた。

 

 

僕はもう本当に出せるお金がなかったので

「もう無理、ノーマネー!」

 

と言ったけれど
それでも最低一週間は言い続けてきた。

 

「なおきち!どうにかしてよ!

 お金どうにかしてよ!

 五千円でもいいからどうにかしてよ!」

 

 

 

それでもお金を出せない僕に
松本マリサはだんだんイラついてきたらしく
仕事から帰ってきた僕に声もかけずに
出かける事が多くなってきた。

 

自分の家ではないのに
まるで留守番をしているかのようになってきて
一人でいる夜が当たり前になってきた。

 

そんな時、僕は近くのコンビニに行って
一番安い発泡酒を一本だけ買い
その発泡酒をコンビニから家まで
歩きながら飲んで帰った。

 

飲みながら歩いていると
近所から生活音や匂いがしてきていた。

 

あぁ、ここのうちは今日は何か煮物をつくっているんだな・・・
あぁ、ここの家の子は笛の練習をしているんだな・・・

 

涼しい季節だったので窓を開けている家も多く
楽しそうな夕餉の時間が
窓から漏れる優しい灯りが物語っていた。

 

その空気を僕はぼんやりと感じながら
空しさとともに歩いていた。

 

何も悩みなさげに幸せそうに笑っている家族。
その向こう側にいる僕。

 

大きな隔たりを感じる・・・

 

昔はこんな光景が僕の目の前に広がっていた。

 

いつからだろう・・・
僕の嫁がいつもヒステリックに怒鳴るのは。

 

いつからだろう・・・
娘たちから舌打ちをされ邪魔者扱いされるようになったのは。

 

いつからだろう・・・
今度こそ幸せに・・・そう思って愛した人は
お金の事しか要求ばかりで
僕との幸せを考えてくれなくなったのは・・・

 

そういえば・・・
松本マリサは僕の目を見て
「I LOVE YOU」
なんて言った事なかったっけ。

 

電話でしか言った事なかったっけ。

 

でもきっとそれは電話の向こう側にいる
僕に対して言っているのではなく
違う誰かに言ってたんだろうな・・・

 

意図もせずにいきなり
「I LOVE YOU」
と言ってきたのは、きっとそういう状況だったんだろうな・・・

 

最初にお金を要求された時から
ちゃんと疑えば良かったんだ。

 

ちゃんと借用書か何かを書かせて
きちんとしておけば良かったんだ。

 

本当は僕の事なんか愛してるんではなく
僕のお金を愛してたんだろうな・・・

 

旦那にレイプされたなんて言ってたけど
それも全部嘘だったんだろうな・・・

 

「どうしてこうなっちゃったんだろう・・・」

 

 

もう味もしないビールを無理矢理流し込み
誰も待っていない家の扉を開けて入る。

 

とても惨めな生活だった。

 

お金もなく誰も迎えてくれる人もいない・・・

 

お金がない生活は本当に惨めだ。
毎日財布を見て、食べられるものを決めて
1円でもケチる生活は本当に惨めだ。

 

それに誰も迎えてくれない家なんて
もう嫌だ・・・

 

嫁と娘との生活はギスギスした生活だけど
まだそちらの生活の方が幸せな気がしてきた。

 

「・・・自分の本当の家に帰ろう・・・」

 

 

僕はこの日から松本マリサの家にあった荷物を
少しずつ移動して
本当の自分の家に一週間に一度は帰るようになってきた。

 

最初は
「あらお客さんがいるわ」
と嫌味を嫁に言われてたが
そのうち言わなくなってきて

 

こちらの方が居心地が良くなってきた。

 

自由に食べられるものはあるし

「金・金」と言われることもないし。

 

もうこの生活に戻ろう・・・

 

そんな時に事件は起きてしまった。


つづく