フィリピン女性に騙されたマヌケな男の日記⑧詐取編
昨夜は松本マリサの仲間たちに散々食い散らかされて
結局、僕たちは何も食べずに
近くでビールを買ってきて、ふて寝をしてしまった。
朝、起きると松本マリサがこう言ってきた。
「おかゆを食べに行かない?」
昨日は飲んでふて寝をしてしまったから
胃に優しいおかゆなら食べたいな・・・
今日はチェックアウトした後は
松本マリサの家に行く予定だった。
チェックアウトまで、まだ数時間はある。
「じゃあ、おかゆでも食べに行くか!」
気持ちを入れ替えて観光がてらホテルを出た。
ホテルを出てすぐ近くに馬車が停まっていた。
マリサが
「これに乗りたい」
と言ってきて、僕も馬車に乗った事がなかったので
乗ってみようと思い
「目的地までいくら?」
と聞いたら
「50ペソ」
と言ってきた。
僕 「え?50ペソで行けるの?本当に?」
馬車「あぁ行けるよ。50ペソだよ。さぁ乗って」
と言われた。
「50ペソなら、まぁいいか」
そう思い、馬車に揺られフィリピンの朝の街並みを楽しんだ。
目的地に着き50ペソを渡すと
「お客さん、50ペソじゃないよ。500ペソだよ」
と言われた。
そんなはずはない!
あんな会話をやり取りして
「50ペソだよ」
と自分から言ったじゃないか!
50ペソと500ペソじゃ大違いだぞ!!
そう抗議していると松本マリサが
「やめてよ!いいじゃない!500ペソぐらい払ってよ!」
と言ってきて、その馬車主に僕の財布から500ペソを払った。
「待てよ!だってさっき50ペソって・・・」
そう言ったけれど、松本マリサに無視されて
500ペソを払った後、僕に財布を渡してきた。
なんなんだ!この国は!
空港といい、マリサの友達といい、馬車といい
ボッタクばかりじゃないか!
頭に来ていたので、おかゆの味もわからず・・
その状態でホテルをチェックアウトをして
松本マリサの家に向かったのだった・・・
つづく